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株式会社トゥ・ステップ内
「Webを活用した実践的な教育に関する研究会」事務局
教育とコンピュータの関わりは、比較的安価なパーソナルコンピュータの普及により始まり、1980年頃にCAI(Computer assisted instruction)やCALL(Computer assisted language learning)などに代表されるコンピュータ支援教育が教育機関に導入され始めました。1990年代に入ると、コンピュータと通信機器でネットワークを結んだインターネットやWebなどの通信ネットワークが世界的な規模で急速に普及しました。通信ネットワークの普及は、Web学習や電子出版、電子商取引(e-コマース)、ネットショッピングなどの新たな産業を産み出すだけでなく、世界中の経済や産業構造そのものを大きく変革させて新たなデジタル時代を出現させました。
そのような情報技術の驚異的な発展をIT(Information technology)革命そしてICT (Information communication technology)革命と呼んでいます。ICT革命は、2000年以降もその勢いが衰えることなく発展を続け、今日(2022年)に至っております。ICT革命は、経済や産業だけでなく社会全体が広くデジタル社会に変貌していくことを意味しています。それは教育にも大きな影響を与え、それぞれの国ではデジタル社会に適応した人材育成を目指して教育環境を盛んに整備し始めています。しかし、今後もICTは我々人類の想像を超えて急激に発展し続けていくことでしょう。
急速に変化し続ける高度情報社会の中、2012年4月に「Webを活用した実践的な教育に関する研究会」(以下、本研究会)が発足しました。それ以来、関係者の努力により10年に渡り活発な研究活動を継続してきました。本研究会設立当時は、大学などの研究者だけでなく民間のシステム開発会社がビジネスチャンスを求め、教育効果を高める目的でWebを活用した教育支援システムを盛んに開発し始めていました。
しかし、本研究会は革新的な情報通信技術を教育支援に適応することを目的にしているわけではありません。本研究会が目指しているのは、「学習者を主体とした持続的かつ楽しい学習環境」を提供することです。そのために、本研究会は学習指導法やオンライン教育支援環境の研究開発などを実践活用する研究開発者はともより、所属する会員の研究成果を教育現場で活用して頂ける現場の指導者との交流活動を支援する場でもあります。
そして、本研究会の名称であるWebと言う先頭語を変えることなく、「Web教育」を起点として「学習者を主体とした効果的な教育支援環境」を実現するために適切な情報通信技術の活用を目指していきます。さらに本研究会では、教育関係者だけでなく教育支援システムの開発者や最先端の情報通信技術者など幅広い人々との交流活動の場としても活用して頂けるよう、今後とも活発な研究会活動を展開していきます。
2022.8.1 「Webを活用した実践的な教育に関する研究会」会長